介護業界の取り組み

一昔前までは、高齢者さんや障がいのある方の介護は、家族で行うのが普通だと思われていました。しかし、驚くほどのスピードで核家族化や高齢化が進み、家族だけでの介護は厳しくなってきているのが現状です。

一方で、介護に関する学術的な研究が進められており、介護の技術は向上しています。体の機能を考えた適切な方法を用いることで、少ない負担で介護を行うことができるようになってきているのです。

介護は、病気・障害・痴呆などを理由に寝たきりになっている方、または日常生活を送れない方を対象に、入浴・排泄・食事・移動などのサポートを行います。これは直接的介護と呼ばれる業務です。直接的介護の技術を磨き、より適切な介護を行えるようにスキルアップを行っています。

介護業界では、介護の負担を減らすために2つのことを意識して行うようになりました。

1つ目は、日ごろ介護を行っているご家族を対象に、専門知識に基づいた効果的なサポート方法や、介護の技術を指導することです。例えば、「高齢者さんの体を抱え上げる時は、どのようにサポートすればお互い腰を痛めずに済むか」といった指導をします。高齢者さんが安心して身を任せることができるポイントを指導することで、家族間での介護をサポートします。

2つ目は、高齢者さんや障がいを持つ方の健康状態を観察し、医師・看護師・保健師・理学療法士などと連携をとれる体制を作ることです。症状が急変した時、即座に対応できる体制を整えておかなければなりません。寝たきりの人は体力が落ちているため、気温や湿度のちょっとした変化が肺炎などの重大な病気を引き起こすきっかけになりかねないからです。

介護に携わる者が技術を磨き、ご家族や医療関係者としっかり連携することで、高齢者さんが安心して暮らせる環境を目指しています。